個性
12星座では、魂の成長の流れというのがあって、1番目に位置する牡羊座ではまだ「無」の状態です。
2番目の牡牛座で自分の肉体を実感して、3番目の双子座で世界を知覚するというような流れになります。
そして獅子座のひとつ前の蟹座では、自分と自分以外があるということを知りますが、まだ個性を主張するまでは至っていません。
獅子座の段階になってはじめて、個人として生きるということを学びはじめるわけです。
ここでようやく「個」としての自分を外界へ押し出そうとしはじめます。
そのため、獅子座にとって「個性」を追求するというのはとても重要なことだといえます。
「個性を追求する」ということは、自分の存在価値を求めることでもあり、生きる目的そのものでもあります。
ただし、獅子座の段階ではまだ個人としての経験が十分とはいいきれないので、まだまだ不安を抱えていたりします。
そして、獅子座はその不安を払しょくするためにも強い自信を求める傾向があります。
獅子座の人は、たとえ自信満々で強気に見えても、心の中ではじつは不安を抱えていることもあったりします。
創造
混沌とした世界から成長してきて、個人として生きることを決意した獅子座が最初にしようとすることは、あらゆるものを創造することです。
自分が主人公である人生というステージを創って、そこで自分らしく生きられるように舞台やシナリオを創り上げようとするわけです。
ここでの創造というのは自分らしさを求めるプロセスということもできます。
獅子座の性質が強い方は、創意工夫していく才能に恵まれていて、楽しく自分らしくいるためのクリエイティブな感性を持っています。
そういった豊かな創造力を外へ向けて表現したいと思う獅子座は多いですが、中には自分の世界だけでそれを楽しもうとする獅子座もいます。
内側か外側かどっちに押し出すにしても、なにかを創りだしたいという獅子座のクリエイティブな感性は、いつも心の中にあるといえます。
誇り
子供が成長していって「私って何者なんだろう?」と考えたり、アイデンティティを見つけようとする時はだれしも不安になるものです。
「自分らしい個性を追求したい」と願いながら、「本当の自分がわからない」という状態で生きていくのはとても怖いことです。
そんな見えない恐怖や不安を抱えながら「自分らしさ」を追求していくのは獅子座にとっては本能に近いものだといえます。
ですが、もし恐怖とか不安を敵に見破られてしまうと弱肉強食の世界では
すぐに倒されてしまいます。
獅子座は自分らしさを武器に「個人の魅力」で人と向き合おうとします。
そして獅子座はまるで自分には恐れることなどないかのように、誇り高く人生に向かっていきます。
獅子座はプライドが高いと言われることがありますが、実はそれは心の繊細さや不安をカバーするための鎧のようなものともいえるかもしれません。
じっさい獅子座の方は、見た目にかかわらず、内面はとてもピュアな方が多いといえます。
不安を隠しながらも誇り高くありつづけるというのは、獅子座にとっての精神的な努力でもあるといえます。