獅子座の神話
この神話の主人公はヘラクレスと化け物ライオンです。
勇者ヘラクレスは、全能の神ゼウスと妾の子です。
そのため、正妻ヘラに恨まれ、呪いをかけられていました。
その呪いのためヘラクレスは正気を失い、自分の妻子を殺すという重罪を犯しました。
この罪を償うための化け物退治の旅にでました。
そして最初に闘った化け物がこの魔のライオンです。
このライオンはとんでもない魔性を秘めた化け物でした。
ヘラクレスはこん棒でライオンを叩きのめしてから、怪力にまかせて何日もの間、化け物ライオンを締め上げました。
そして化け物ライオンの息の根を止めた後、ヘラクレスはその皮を剥いで身にまとい、自らの勇気の証にしました。
化け物ライオンは死んでから、ヘラクレスの一部になって彼を守るようになりました。
死んだあとに化け物ライオンから勇者の一部に変身したのです。
勇者でありながら自分の妻子を殺してしまうなど弱い心も隠し持つヘラクレス。
その弱さを隠すかのように、威厳と強さで覆いかくしてくれるのがライオンの皮でした。
自信にあふれ、どこから見ても誇りを感じさせる獅子座。
ですが、心の中には孤独とさみしさをかかえていたりします。
ライオンの皮を身にまとう勇者ヘラクレスの本当の姿は、強いのか弱いのか・・・。
獅子座の本質を暗示しているかのようなお話です。